2019年05月28日

さよならの朝に約束の花をかざろう

「さよならの朝に約束の花をかざろう」を観ました。ホントは劇場行きたかったんだけど時間が作れませんでした。

監督はこれが初監督作品になる有名脚本家の岡田麿里氏。彼女の作品は自分も好きな作品が多く、彼女独特のドロッドロな展開とか大好物だったりします。


さて、感想なんですが…


面白かったです。綺麗なマリーを見させてもらった感じですね。
長命種族のイオルフ人が絵に描いたようなアホな王様に攻め込まれ、そこにいた少女が無理矢理アホ王子の妃にさせられた上にその子供まで産まされるという…この文章だけ読むとダークなマリーですが、主人公はこちらではありません。

その時に辛くも逃げた別のイオルフ人の少女、マキアが主人公。彼女は盗賊に襲われた村の中で生き残った子供を偶然拾います。マキア自身は長命種族とはいえこの時は本当に見た目通りの年齢だったようです。なので子育てなど初の経験。四苦八苦することになります。まぁ、肝っ玉母さんの”ミド”と出会ったことで彼女の序盤はホントに助かりましたね。ミドさんちょっと便利キャラ過ぎな感はありますが、2時間弱という時間を考えるとなくてはならないキャラでしょう。

イオルフは別れの一族と言われています。同じ種族ならまだしも、普通の人間とは大幅に寿命が違い、族長からは「もし一族の外に出たら誰も愛してはいけない」と言われます。実際、エピローグで変わらない容姿のマキナが年老いたエリアルの元を訪ねます。最後にコトバを交わしてエリアルを看取ると、一人大泣きするマキア。

我が子のように育てたエリアルに先立たれてマキナは大泣きする訳ですが、マキナ本人はそれが決して悪いことだとは思いませんでした。エリアルと出会たことは素晴らしいと思えたわけですね。素晴らしいからこそ悲しい。悲しいけれど決してそれは悲しみだけではない。そこに帰結するまでのエピソードをエリアルを懸命に育てる話として大部分を使ったというのがよかったなと。エリアルとの日々を思い出す最後のシーンはちょっとズルい。目から汗が出そうになりました。


身も蓋もないことをいうと、レイリアサイドの話はいらなかったかな。王様に連れ去られた話は分からないでもないけど、マキアとエリアルの話として考えると、向こうサイドとほぼ繋がらないので。むしろ、エリアルがワダカマリを抱えたまま家を出たその後とその妻ディタの結婚。ディタのマキナに対するわだかまりなんかを描いたらもっとよかったんじゃないかと。

レイリアサイドはほぼ救いナシでしたね。無理矢理作らされたとはいえ、腹を痛めて産んだ子に会いたいと思っても会わせてもらえず、その子供はイオルフの血を濃く受け継がなかったために王宮では隔離され、生きてた彼氏はちょっと頭がおかしくなってしまい彼女と心中を図ろうとしたり。そしてその恋人は目の前で致命傷を負ってしまう。最後の最後で王宮から脱出するわけだけど、初めて出会った娘に
「私を忘れて!私も忘れるから!」
と叫んで行ってしまう。
マキナと正反対の出会いと別れを経験したという揶揄かもしれないけれど、そこは必要なかったかな。「一緒に行こう!」ってならないところがマリーっぽいと言われればそうかもしれない。


これが1クールアニメだと、レイリア側の話がかなりドロドロになりそう。特に、レイリアとその彼氏だったクリム。そして、彼女を王の命令で連れ去りつつもその後の彼女の待遇を不憫に思っていたイゾル辺りが三角関係とかありそうな展開だなぁ。そして、エリアルがマキナのことを母ではなく女性として認識したりしそうで更にドロドロしそう。

それはそれで大好物ではありますが、2時間という中にまとめるという意味では今回の作品は素晴らしい出来だったと思います。ぜひ、再び監督していただきたいですね。

posted by 天誅丸 at 10:42| Comment(0) | アニメ
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