2016年10月03日

聲の形

「聲の形」観てきました!
面白かった!ぶっちゃけ「君の名は。」以上でした。まぁ、自分京アニファンなので偏ってるかもしれませんが。以下ネタバレ含みます。








原作は未読で映画を観ただけの感想です。

主人公の石田将也は小学6年の時、転校してきた聴覚障碍者であるヒロインの硝子をいじめてしまうわけだけど、これがまた彼一人の問題というよりも(確かに将也は十分問題児ではあるが)、そういう空気になったクラスの全体の問題。特にこの時一番問題だったのはやっぱりクラス担任だった。ダメ教師の見本みたいな対応でいじめを放置、いざ親からの抗議がきたら生徒一人に擦り付けて恫喝するびっくり対応。まぁ、ここでこの人がいい人だと物語が成り立たないので仕方ないんだけども。

結果、高額な補聴器を何台も壊した挙句無理やり取り上げた時に硝子に怪我までさせてしまった将也は、主犯格として吊し上げられてしまう。彼がやってきた直接的ないじめを考えると自業自得だけれど、それでも同じようにいじめていた、もしくは、見て見ぬふりをしてきたヤツらが一斉に掌を返すというのは本当に恐ろしい。彼はその後中学三年間をいじめられる側で過ごし、自分のやらかしたことの報いを受けることになる。

彼はその結果精神的に疲弊してしまい、視線恐怖症のような状態に。人の顔を見られず耳を塞いで世界を閉じてしまう。いじめてしまった硝子に会うために手話を学び、高校中にアルバイトで母が以前自分が壊した補聴器の弁償代を稼いで返却。自分の身の回りのものまで売り払い、最後は自殺を試みようとする。が、これはスタイルだけ。いや、実際それで済んでよかった。彼はこの時いい意味で度胸が無かった。実際、部屋のものをほぼ売り払ってしまったり、カレンダーにそれっぽい予定を書き込めばかぁちゃん気づくわな。結果、彼の無意識下でのSOSだったのだろう。

その後、死ぬことをやめた彼は硝子と交流しようと考える。そんななか、視線恐怖症で対人恐怖症な将也は高校でも友達を作ることができない。ここで、現れるのが永束友宏。彼がこの物語の潤滑油。物語の中で、ひたすら歯車を重くする要素の登場人物ばかりの中で、歯車を軽くしてくれる重要キャラ。永束くんのお陰で友達ができ、硝子とも交流できように。その後小学時代に彼女と仲良くなろうとしたことでいじめられ、不登校になってしまった佐原みよこを探しだして引き合わせる。これがうまくいったと思った将也は小学時代に硝子と関わった人たちとの関係修復を思い立つ。

で、ここから出てくる登場人物は本当に歯車を重くする。特に川井みき。彼女がおそらく一番始末が悪い。小学時代、いじめに加担してた割にはそれを認めようとせず、自分は悪くない、悪いのは将也だと糾弾するわけだ。この性格は後に大きなきっかけを作る。
それと植野直花。将也ほどではないけれど、彼女も積極的に硝子をいじめていた人物。硝子と仲よくしようとした佐原みよこをいじめて不登校になる一因になった。彼女は元々我が強く、高校生になって自分の意思をはっきりと言うようになっていた。彼女の各人物への感想は多少なりとも頷ける部分もあり、いい意味でも悪い意味でも人をよく見ていると思う。将也に気があるみたいだけれど、少なくとも小学6年から中学卒業まではいじめられていた将也を見て見ぬふりだったわけだから、意識不明の彼を今更甲斐甲斐しく見舞ってもなぁと。最近だと珍しいくらいの直情決行型。
それから、真柴智。高校生からの友人で川井の紹介で友達に。なにやら裏のある人物なのかなと思ったけれど、物語の中では特になにも描かれなかった。彼は正直なんで出てきたのかよくわからなかった。

個人的によかったなと思うのは硝子というキャラクター。障碍者というと苦難に立ち向かいさぞ達観している人物のように描かれることが多いように思うけれど、彼女はそんなことはない。自分に自信がなく、だからこそ「ありがとう」「ごめんなさい」で繋いでしまい、へらへらと笑ってしまう。自分の好きな人が目の前で崩れ落ちる様を見て、「自分がいるからダメなんだ」と飛び降り自殺を図ってしまうという暴挙にでる。そんな悩める普通の女の子に描かれていると思えた。

それと、硝子が将也に告白するところ。当初は「え?なんか唐突過ぎない?」と思ったが、改めて思い返してみれば、硝子にとって将也は嫌いな相手だけれど、自分に自信の持てない硝子が初めて我を通して喧嘩した相手。つまり、良くも悪くも硝子にとって特別な人だったのでは。そんな彼が、自分と意思疎通するために手話を学び、彼女のために佐原を探し出したりと奔走する姿はかっこよく映ったのかもしれない。彼女も普通の女の子であるなら、そんな男の子を好きになってしまうかもと思った。

終盤は将也の思い込みと川井の余計な被害妄想からあっという間に人間関係が険悪になり、その原因が自分にあると思い込んだ硝子は飛び降り自殺を図る。運よく将也によって救われるけれど、将也が大けがを負うことに。最後はお互い虫の知らせかいつの間にやらみんなの集合場所になっていた橋の上で再会。将也は硝子に謝罪とお願いをして改めて絆を深める。そして、最後はみんなと仲直りした将也は対人恐怖症を克服しはじめ、明るい音のある世界に戻ってきたのだった。

これで終わり?とも。物語の締めとしては悪くないけど、将也と硝子の関係は友達以上恋人未満みたいな感じだし、川井や直花との関係もやや消化不良だったような、と思ってしまった。小学以来いじめる側に回った島田とも関係修復されていないし。

それでも2時間という映画の中で、将也と硝子の二人に絞ったあのラストはよかったと思う。


BDが出たらぜひとも購入して観直したい。そして、これから原作を買ってこよう。
posted by 天誅丸 at 21:27| Comment(0) | アニメ
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス: [必須入力]

コメント: [必須入力]

Powered by さくらのブログ